これまで万年筆とは縁のない生活を送っていました。メモや手紙を書くのは専ら おまけで貰った何の愛着も無いボールペン。色気ないなあ。
最近は手紙などで文字を書く機会が増えたのですが、思い入れのない筆記具で書いた文字はなんだか雑。せっかく心を込めて書いた文章の熱量が伝わりにくそうな気さえしてきました。
格好いいお気に入りの筆記具が欲しい・・!
弘法は筆を選ばずなんて言わないでさ、お気に入りの筆で書きたいよね。
選んだのは無印良品「アルミ丸軸万年筆」
格好いい筆記具として真っ先に思い浮かんだのは万年筆。
万年筆というと本体がめちゃくちゃ高くてインクの管理が大変で、といったイメージがあったのですが、全然そんなこと無いんですね。
本体は数千円で購入できるものもありますし、インクもカートリッジで簡単に交換出来るということを初めて知りました。
しかも私の愛する無印良品の万年筆が万年筆マニアの間でも書きやすいと評判!ということで早速買いに走ってきましてよ。
お手頃だけど良品質
すべり止め部分以外は何も装飾の無いシンプルなデザインです。
1090円(税込)で購入出来てしまいました。納得以上の良心価格。
アルミの無骨さがどこにでも馴染む
お手頃価格ですが、アルミ素材の本体に安っぽさは全く感じません。デスクの上に無造作に置いてあっても絵になるのでいつでも手の届くところに置いておきたくなります。
ボディ部分はシンプルなくせに、ペン先にはしれっと装飾が入っているのがニクい。
持った感じも重量感があって落ち着いて文字が書ける気がします。他の万年筆の書き味が分からないので何とも言えないのですが、インクの出も良くサラサラ書けるので私は十分に書きやすいと思いました。
文字がきれいになりました
購入してからすっかり文字を書くのが楽しくなってしまい、この際だからと 以前挫折したボールペン字講座のテキストを引っ張り出してきました。
ボールペンで書いていた時の何倍も楽しい上、字も上手く見えるので驚き。実際、ボールペンよりも止め、ハネ、ハライの形がしっかり出るので本当にきれいになっているのだと。
「え、これで綺麗になったの?」と思われるかもしれませんが、元がクセの強い字なのでご容赦ください。笑
ボールペンに比べ、万年筆だと一文字一文字を丁寧に書かなきゃという意識が生まれるのも綺麗になった要因ですね。
万年筆でサラサラ達筆にかけるようになったらもっと楽しいだろうなあ。
カートリッジ交換の楽しみ
気に入って毎日使っていると1月経たないうちにインクが無くなりました。無印の純正カートリッジは結構小さいので無くなるペースは早そうです。
Pelikanのインクカートリッジに交換
調べてみると無印の純正カートリッジでなくとも欧州共通規格のものであれば使えるとのこと。
私はPelikan(ペリカン)のカートリッジを購入しました。
黒のインクもはっきり書けて魅力的ですが、ぎっしり文字を書くとなかなかの圧迫感。もう少しソフトな色合いのインクがいいなと思い、色はブルーブラックを選択。
洗います
インクの色を変えるのでペン先を一度洗う必要がありますが、一晩水に浸けておくだけで大丈夫です。
面倒なのは嫌いだけれど、これくらいの手間だったら大歓迎。水に浸かっているだけなのになんだか格好いいです。
一晩置いたら すすいで水分を拭き取ります。水分が残っている状態だとインクが薄くなってしまうので水分はしっかり取りましょう。
ブルーブラックの魅力
かつてブルーブラックは万年筆のインクで最もポピュラーな色だったそう。トラディショナルな色ならば間違いないでしょうということで。
実際書いた感じは視認性が高くも目に優しい色みが気に入っています。同じブルーブラックでもメーカーによって色合いが違うようで、各メーカーを比較して楽しんでいるファンも多いらしいです。何それめっちゃ楽しそうな沼。
余談ですが、試し書きの際には「永」の文字が適しているそうです。理由は止め、ハネ、ハライが1文字の中に全て含まれているから。
コンバーターへの憧れ
いつも楽しく読ませていただいているmonograph(モノグラフ)さん。こちらでも つい先日無印の万年筆を紹介されていました。
こちらのブログの鞄の中身シリーズでいつも写っている万年筆に憧れていたというのも無印の万年筆を選んだ理由の一つだったのでとても嬉しい。
monographさんはコンバーターを利用していらっしゃいます。私も次はボトルのインクを使ってみたいな..!
お洒落過ぎるmonographさんの記事はこちら
カートリッジで気軽にインク交換ができることを知り、万年筆の存在がとても身近に感じられるように。
万年筆を使ってみたいけれど難しそう。と躊躇している人でも手を伸ばしやすい無印の万年筆は最初の1本におすすめです。
文房具屋でこれまで見向きもしなかった万年筆コーナーを覗くのが楽しくなっていたり、私も既に万年筆沼へ片足突っ込んでいるような気がしています。笑
お気に入りの筆記具、探してみませんか?
これを読んだらきっと筆記具にこだわりたくなるハズ